人生、愛、自由の映画「オマールの壁」を語ります

心臓が張り裂けそうな映画。。。凄い映画です。 この映画は、占領下に閉じ込められた世界、真実の愛が何かを教えてくれます。 感動的でありながらも、感情が追いつかないのが本音でした。言葉も涙も出ません。  

 

作品紹介

 

一生囚われの身になるか、裏切者として生きるか
──1人の青年のぎりぎりの選択。 パレスチナの今を生き抜く若者たちの青春を鮮烈に描いた衝撃作。 2005年の『パラダイス・ナウ』で自爆攻撃へ向かう若者たちを描き、ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたパレスチナ人監督ハニ・アブ・アサドによる本作は、分離壁で囲まれたパレスチナの今を生き抜く若者たちの日々を、切実に、サスペンスフルに描く。カンヌ国際映画祭をはじめ、多数の映画祭で絶賛され、2度目のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート(パレスチナ代表)となった。スタッフは全てパレスチナ人、撮影も全てパレスチナで行われ、100%パレスチナの資本によって製作された。大傑作!折り重なる展開、感動的で素晴らしく複雑なストーリー (オマールの壁公式サイトより引用)

この作品で、監督 ハニ・アブ・アサドはこう述べています。

「これは占領下に閉じ込められ、厳しい状況に直面した愛についての映画なのだ」

「オマールの壁」公式サイトより引用  

 

 

予告

  https://youtu.be/fDEgVEddh1s   

 

 

世界が称賛する

大傑作!折り重なる展開、感動的で素晴らしく複雑なストーリー。 ──米 ハフィントンポスト
 
ジョン・ル・カレ(『裏切りのサーカス』原作)の 小説に匹敵する心理的錯綜。見事だ。──仏 レザンロック誌
胸が張り裂けそうだ。 占領下で生きる事と、“真実の愛”とは何なのかを突きつけられる。──米 ロサンゼルス・タイムズ紙

これらは、「オマールの壁」公式サイトより引用しています。  

 

 

この映画を一言で表していいのなら・・・

 

この映画は、筆者がこれまで観てきた映画の中でも、感情が追いつかないほど、言葉が出ないほど、衝撃を受けた映画でした。 それでも、この映画を一言で表していいのなら・・・ 「恐れ」 すみません、この言葉しか思いつきませんでした。 映画全体を通しても、常に心の中にあったのは、恐れです。 覚悟のいる映画でした。  

 

 

無音のエンドロール

最後のエンドロールは、強烈でした。この映画を象徴していると思います。 最後のシーンに感情を失いました。その後の無音のエンドロールは、最も恐れを感じた瞬間です。 それでいて、心が益々空になっていくのがわかるんですよね。 最後まで観ること含め、この映画の本当の姿が見えたような気がします。  

 

 

映画を通して感じたこと

 

 

全てが、恐ろしく感じたのは事実です。 しかし、その中でも真実の愛について語っていることが、この映画が持つ可能性のように感じました。 自由も人権もないパレスチナ占領下で、真実の愛とは何か教えてもらいました。 愛と何か、、、絶対的な答えがないこの問題に、一つの答えを示してくれているような気がします。 数え切れないほど、筆者は愛をテーマにした映画を観てきました。 しかし、この映画は、それらとは決して比べられてはいけない。 これまで抱いたことのない感情が示します。 愛とは決して単純なものではなく、私たちが想像できないほど深いものであることを。 真実の愛とは何なのか・・・ 最もこの映画を通して考えさせらたことです。  

 

まとめ

 

この映画のことは、実は何度か目にした機会がありました。 もちろん、多くの賞を取り、世界的な称賛もあることは知っていて、覚悟して観ていましたが、筆者の感情は正直追いつかなかったです。 ”恐れ”を常に抱え、この映画に魅了されている自分がいました。 自由や人権のない世界で、青年が示す愛の形はとてつもなく悲しい現実で、それでも真実の愛とは無限に深いものであることを教えてもらいました。 この映画は、全ての人が観るべき映画だと思います。