恩人に会うため大阪・兵庫へ

相変わらずに暑く熱い沖縄。

そんな沖縄から今年3度目の大阪へ。

 

初の大阪は、就活の最終面接にて、

二度目は、内定を頂いた企業の集まりにて来大阪。

 

今回の目的は、2019年のセブ留学で大変お世話になった人に逢いに来ること。

1ヶ月前、彼に3年ぶりに連絡を取ったところ兵庫にいるとのことで、「是非今度逢いましょう」となった。

ところが、彼は10月に日本を発ち、スペインへ留学するとのこと。

急遽、飛行機を予約し、大阪・兵庫まで足を運んだ。

 

 

彼は、ひと回り違う先輩であるが、セブでの語学学校の同期であり、クレジットカードが使えなくなった際には、滞在最終日までお金を工面してくれた大事な恩人であり友人、そして人生の先輩でもある。

 

今回の兵庫・大阪の旅でも大変お世話になる。

過去に話を弾ませながら、未来について語り合うことのできるとても価値観の合う友人である。彼と会う二日間を大事にしていきたい。

 

では、また。

人生、愛、自由の映画「オマールの壁」を語ります

心臓が張り裂けそうな映画。。。凄い映画です。 この映画は、占領下に閉じ込められた世界、真実の愛が何かを教えてくれます。 感動的でありながらも、感情が追いつかないのが本音でした。言葉も涙も出ません。  

 

作品紹介

 

一生囚われの身になるか、裏切者として生きるか
──1人の青年のぎりぎりの選択。 パレスチナの今を生き抜く若者たちの青春を鮮烈に描いた衝撃作。 2005年の『パラダイス・ナウ』で自爆攻撃へ向かう若者たちを描き、ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたパレスチナ人監督ハニ・アブ・アサドによる本作は、分離壁で囲まれたパレスチナの今を生き抜く若者たちの日々を、切実に、サスペンスフルに描く。カンヌ国際映画祭をはじめ、多数の映画祭で絶賛され、2度目のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート(パレスチナ代表)となった。スタッフは全てパレスチナ人、撮影も全てパレスチナで行われ、100%パレスチナの資本によって製作された。大傑作!折り重なる展開、感動的で素晴らしく複雑なストーリー (オマールの壁公式サイトより引用)

この作品で、監督 ハニ・アブ・アサドはこう述べています。

「これは占領下に閉じ込められ、厳しい状況に直面した愛についての映画なのだ」

「オマールの壁」公式サイトより引用  

 

 

予告

  https://youtu.be/fDEgVEddh1s   

 

 

世界が称賛する

大傑作!折り重なる展開、感動的で素晴らしく複雑なストーリー。 ──米 ハフィントンポスト
 
ジョン・ル・カレ(『裏切りのサーカス』原作)の 小説に匹敵する心理的錯綜。見事だ。──仏 レザンロック誌
胸が張り裂けそうだ。 占領下で生きる事と、“真実の愛”とは何なのかを突きつけられる。──米 ロサンゼルス・タイムズ紙

これらは、「オマールの壁」公式サイトより引用しています。  

 

 

この映画を一言で表していいのなら・・・

 

この映画は、筆者がこれまで観てきた映画の中でも、感情が追いつかないほど、言葉が出ないほど、衝撃を受けた映画でした。 それでも、この映画を一言で表していいのなら・・・ 「恐れ」 すみません、この言葉しか思いつきませんでした。 映画全体を通しても、常に心の中にあったのは、恐れです。 覚悟のいる映画でした。  

 

 

無音のエンドロール

最後のエンドロールは、強烈でした。この映画を象徴していると思います。 最後のシーンに感情を失いました。その後の無音のエンドロールは、最も恐れを感じた瞬間です。 それでいて、心が益々空になっていくのがわかるんですよね。 最後まで観ること含め、この映画の本当の姿が見えたような気がします。  

 

 

映画を通して感じたこと

 

 

全てが、恐ろしく感じたのは事実です。 しかし、その中でも真実の愛について語っていることが、この映画が持つ可能性のように感じました。 自由も人権もないパレスチナ占領下で、真実の愛とは何か教えてもらいました。 愛と何か、、、絶対的な答えがないこの問題に、一つの答えを示してくれているような気がします。 数え切れないほど、筆者は愛をテーマにした映画を観てきました。 しかし、この映画は、それらとは決して比べられてはいけない。 これまで抱いたことのない感情が示します。 愛とは決して単純なものではなく、私たちが想像できないほど深いものであることを。 真実の愛とは何なのか・・・ 最もこの映画を通して考えさせらたことです。  

 

まとめ

 

この映画のことは、実は何度か目にした機会がありました。 もちろん、多くの賞を取り、世界的な称賛もあることは知っていて、覚悟して観ていましたが、筆者の感情は正直追いつかなかったです。 ”恐れ”を常に抱え、この映画に魅了されている自分がいました。 自由や人権のない世界で、青年が示す愛の形はとてつもなく悲しい現実で、それでも真実の愛とは無限に深いものであることを教えてもらいました。 この映画は、全ての人が観るべき映画だと思います。  

   

 

久々の感動。[奇蹟がくれた数式]の感想

1729 この数字を見てあなたは何を思い浮かべますか? どうやら偉大なる数学者は、この数字に意味を見出すようです。 私たちの知らない世界からそれを導きだします。 私なんて到底理解し得ません。 まあ、それが当たり前ですが。 この映画では、ラマヌジャンというインドの若き天才が数学界に歴史を刻むストーリーを知ることができます。  

作品紹介

1914年、英国。ケンブリッジ大学の数学者ハーディは、遠くインドから届いた一通の手紙に夢中になる。そこには驚くべき“発見”が記されていた。ハーディは差出人の事務員ラマヌジャンを大学に招聘するのだが、学歴もなく身分も低いことから教授たちは拒絶する。孤独と過労で、重い病に倒れてしまうラマヌジャンの代わりに、ハーディは奇蹟の証明に立ち上がるのだが―。 amazon prime videoより引用

 

 

この映画の感想(*ネタバレ注意*)

この映画に込められた敬意

1900年初頭の出来事が記録され、ラマヌジャンの半生を立派に描いている映画ですが、同時に彼への大きな敬意を感じることができます。 この映画では、度々、ラマヌジャンが挑戦する難題に対し、「不可能だ!」というセリフあるいはニュアンスの含まれるセリフがあります。彼への偉業がどれだけ凄いことなのか、一般人の私達にもわかる表現で描かれています。 また、この映画で登場する数学者たちの名言がそれを教えてくれます。  

天才ラマヌジャンについて

数覚という言葉をご存知でしょうか。 数学的センスのようなものだと予断してたら、大きく意味は異なります。味覚や視覚のような感覚の一つとしての「数覚」という意味なのです。いわゆる動物的感覚。そして、驚くべきことにこの数覚は、生まれながらにして遺伝子レベルで備わっているというらしい。 数学が大嫌いな私にとっては、全く感じたことのない感覚だが。みんなに備わっているそう。 また、数学と言われて何をイメージしますか? 証明をしながら計算をし論理的に答えを導き出す、というのが多くの人がイメージする数学だと思います。 しかし、ある一部の人は、論理的にではなく、直感で答えを導くことができるそうです。 それが、数学者の中でも天才と呼ばれる人が持っている才能。 そして、おそらく主人公のラマヌジャンはこの才能を溢れるほど持っていたのでしょう。 誰もが不可能という難題を、彼の独創的な着想で公式を作り出し、それを論理的に証明する。 それを、ケンブリッジ大教授や王立協会フェロー(数学界に多大な貢献をした者に送られる王立協会からの会員資格)の前で成し遂げるのです。 まさに天才ですね。  

 

印象に残る名言

ラマヌジャン

どこから着想を得るか・・・女神です。ナマギーリが教えてくれる。僕が眠る時や祈る時、舌の上に数式を置いていく。 神の御心でなかったら方程式なんてなんの意味もない。

ラマヌジャンがハーディーの「どこから着想を得るのか」という質問に改めて答えるシーン。 そんな彼の名言は天才すぎて、筆者が意味を理解するのは困難でした。しかし、全体を通してみると、その真の意味がわかるんです。映画に意味を感じる瞬間がたまらないですね〜。  

 

ハーディー

彼の研究の重要性や数学の未来への影響力には、多くの意見があります。でも一つ確かなのは、深遠で揺るぎない独創性です。 公式は創るものではなく既に存在し、ラマヌジャンのような類稀なる知性が発見し証明するのを待っている。そして、最終的に私はこう思うしかありません。誰もラマヌジャンを疑うことはできない。

インド人という立場で誠実でない対応を受けて来たが、それでも数学界にとってどれだけ貴重な才能を持つ人物なのかをハーディーが訴えるシーン。このシーンで、ラマヌジャンの”神の御心でなかったら方程式なんてなんの意味もない”と強調された部分が超天才ぶりを証明し、改めてラマヌジャンへの敬意を感じます。

 

愛情の問題についてはそれを決定づける証明や法則もない。

ハーディーらしい最後の弟子へのアドバイスですね。どんなに天才な数学者でも、愛を数字では表せないようです。 すごく納得できました。  

 

リトルウッド(ハーディーとの共同研究を行った人物)

偉大な知性は貧しい出自からも現れる。
ラマヌジャンの存在はまさに奇蹟だ。彼は僕が理解し得るあらゆる知性を超えている。ヤコビどころかニュートンと比べていい。ラマヌジャンにとっては、あらゆる正の整数が親しい友達なのだ。

リトルウッドは、数学的な面では彼ら2人の下につく立場だが、彼の放つセリフは、全てに名言チックさが存在し、彼の言葉の意に敏感になってしまうほどです。好きな登場人物ですね。ハーディーにもすごく愛される人物です。  

 

感動シーン

ラマヌジャンが最終的にフェローとして認められた際、フェローの会員が、机を叩くシーン

このシーンは、たまらないですね。今まで、敵として扱われていたにも関わらず、最後には数学界に認められるというこのシーン、すごく感動しました。この瞬間からラマヌジャンが正式に歴史に名を残す偉大な人物と証明されたと考えると感慨深いですし、製作者側の表現の仕方がいいですね。 このシーンのような机を叩くのを、どこかで見たことあるのですが、、、思い出せません。

 

・1729という車のナンバーに意味を見出すシーン

これは、ハーディーとの別れの際の会話のシーンなのです。独創性があるからこそなのか、この番号が数学的に面白い番号になるということを話すんですよ。一見どうでもいい数字でも、知性や見方によって、意味のある数字になることを教えてくれます。数字だけでなく、私たちの生活できる範囲でもこれは見習うべきことだと感じましたね。

 

ラマヌジャンがハーディーに対して別れ際に「友よ」というシーン

作中でもずっと「あなたが真の友であれば私の着想が理解できる」ことをハーディーに話していたラマヌジャンが、最後に友として感謝を述べるんですよね。もう涙が止まらないシーンですよ。孤独であったラマヌジャンの心が、数学者としてでなく友として居てくれたハーディーの心と繋がった本当の瞬間でしたね。

 

ラマヌジャンが若くして亡くなった後、ハーディーが最後に式辞を読むシーン

ハーディーの人生の中で、彼と研究することが如何に幸せであったかが、全てこの式辞の中に込められているんです。 泣くことを我慢する姿は印象的でした。

 

まとめ

結局、どんな天才にも苦悩が付きまとうのは宿命なのでしょうか。 そこには、社会のいろんなしがらみがあって、それでも乗り越えられるからこそ、天才として歴史に名を刻むことができるのでしょうか。 一つ一つのセリフが重く、全体を通しての価値を感じる作品です。 ”偉大な知性は貧しい出自からも生まれる” 才能のあるものが潰れる社会はあってはならない。人種、性別、国籍、職種、学歴だけで蔑ろにされる社会を決して作ってはいけないのだと教えてくれました。 また、タイトルやジャンルからのイメージとは違い、すごく観やすい作品でした。いつの間にか作品が終わっていたのでびっくりです。 学生でも簡単に見ることができると思います。  

   

 

【インドがわかる映画】ピザ! レビューしてみた

作品紹介

南インドの都市、チェンナイ。スラム街に住む幼い兄弟は、日々働きながら生活していた。そんな中、街に初めてピザ店がやってくる!色とりどりの具がのるピザに釘付けの兄弟。想像できない味を体験してみたい。しかし、それはなんと家族の1ヶ月の生活費よりも高かった!そこで、二人は、ピザを追いかけて、必死にお金を集めるが・・・  

 

予告

https://youtu.be/7xFBOM3wg0k  

 

感想と印象に残ったこと

ピザは高級料理!?

 

発展途上国では、物価が安いことは、よくある話ですが、何故かピザだけは、どこの国でも日本とさほど値段は変わらないですよね。 筆者もベトナムで1日500円生活をしていた時は、ピザへの憧れを持っていたんですよね。 スラムの子供達の視点では、高級な食べ物なんですね。 ピザを切り口にコミカルに表現されていて、観やすい映画です。  

 

視点と切り口が独特

 

いやあ〜、それにしてもピザを切り口に展開していくって凄い独特ですよね。 私たちにも馴染みのある世界共通の食べ物で、誰にでも伝わりやすいのでほとんどの人が同じ価値観で観ることができそうですね。 それでいて贅沢! ”ピザから考えるインド社会”という切り口が何ともナイスな映画。 スラム街が舞台となり描かれて、ドキュメンタリー映画のようなものって数多く存在するのですが、この映画に関して言えば、視点や切り口が独特でコミカルに展開していくのが特徴ですね。 もちろんインドの社会問題もてんこ盛りですが、そんなことを感じさせない映画かなと思います。 それでも、スラム街の生活環境、教育格差、児童労働など、背景にはカースト制度の影響があることがしみじみ伝わって来るように、受け手が考えさせれることはたくさんあったので、国際社会の問題や現状を知っておく上では、観やすくて入りやすい映画です。  

 

幸せな子供と貧しい大人

 

この映画の子供達って、お金持ちの子もスラムの子も、素直で健気で終始笑顔が絶えないんですよね。 あるシーンで、お金持ちの子がスラムに住んでいる主人公2人に、「どんな仕事をしてるの?」「いくら稼げるの?」と質問したり、「ピザあげるよ。」「お父さんに洋服を買ってもらった。」とか話してるんですよね。 なんかすごく素直だなと感じるし、好奇心に溢れてありのままに話す姿がすごく幸せに感じます。 だからこそ、観やすいというのもあるかもしれませんね。 一方、大人たちに関しては、すごく心が腐っているなと。 この映画では、笑わない大人、お金目的の大人、子供を売る大人、だらけ。 やはり人間は、目に見える価値だけを意識しだしていくと、いつの間にか自分と他者を比較したり、お金だけに目が眩んでいき、モノだけで価値判断する生き物になるのでしょうか。 この映画の大人たちは、幸せな子供たちに比べて、すごく貧しい大人だと感じました。 でも、ニンジンおじさんのような子供と向き合う大人ってなんか素敵に見えるんですよね〜。 ニンジンは好きでしたね。  

 

オチが面白い

最後は、ハッピーエンドで美味しかったで終わるのかなとか思っていたのですが、「あまり美味しくない」というまさかのオチ。あれほど追いかけて追いかけて手に入れたピザ!なのに。。。 最高のオチがこの映画の良さを最後に引き立たせてくれました! いやあ、値段や広告に騙されない子供は素直だなあとつくづく。  

 

まとめ

改めて、今回印象に残っていることは、 ・ピザは高級料理!? ・視点と切り口が独特 ・幸せな子供と貧しい大人 結論として、すごく観やすくて、それでいて社会勉強にもなるといった、ためになる映画でした。 まさかピザという食べ物を使って、インド社会について学べるとは思いもしませんでしたね。 おすすめとしては、子供たちが世界の社会について知る機会にはすごくいい映画じゃないかなと思いますね。 もちろん子供だけでなく、多くの人が観て、気づける点がきっとあるはずなので、誰にでも当てはまる映画だと思います!  

 

 

人生を楽しく生きるコツ ラストベガス レビュー&感想

最強のコメディ映画!

憧れをもたらしてくれる4人組爺さん達の物語。 何十年経っても色褪せない普遍的な友情、愛は彼らが教えてくれる!

人生を楽しく生きるヒントがこの作品に隠れている! 

 

作品紹介

幼なじみのオールド・ガイズ、ビリーとパディ、アーチー、サムの4人組。仲間内で唯一独身を貫いてきたビリーが若い恋人と結婚することになり、挙式のために彼らはラスベガスで久しぶりに顔を合わせる。どんなに年をとっても、悪ガキ時代からの絆や習性は変わらない。お楽しみはもちろん独身最後のバカ騒ぎ、バチェラー・パーティーだ。カジノで大勝ちし、ビキニ・コンテストに審査員として参加し、1本1800ドルのボトルを開ける。まさに人生最高のゴージャスな夜。しかしパディだけは浮かぬ顔で、ビリーとの間に生じた亀裂にこだわっている。実は彼らの間には58年前から続く、決して埋めることのできない溝が横たわっていたのだ。波乱に富んだ一夜の大騒ぎが幕を開ける!!

    

 

感想

この映画は、子供の頃からの幼馴染4人組の爺さんたちが、60年ぶりのはちゃめちゃをラスベガスを舞台に行うという物語。

愛する妻と老後生活を幸せに送る変態爺さんサム(ケヴィン・クライン) 酒とダンスと賭け事大好き爺さんアーチー(モーガン・フリーマン) 亡き妻を失い頑固さが染み付いたクールな爺さんパディ(ロバート・デニーロ愛する人を探し続けるお金持ち独身爺さんビリー(マイケル・ダグラス

(いやあ〜、この豪華名俳優達がが一度に観られる映画というのもまた魅力!) 小さい頃からの幼馴染で、60年も付き合いがあるとなると相当の絆があるのがわかります。 ・ラスベガス×お爺さん ・クラブ×お爺さん ・水着美女×お爺さん この組み合わせって、すごく最強で、終始笑いで止まらない。 その中でも、友情や愛の強さは感動を与えてくれますね。 また若い世代に囲まれても、誰よりも自己中心に楽しんでいる姿は、可愛らしいというよりも憧れを感じさせてくれます。 単純に筆者が感じた感想は、年齢関係なしに、いつまでも好奇心のままに挑戦できる心を持つことは人生を楽しく生きる上で非常に大切なことだと思いました。 人はほとんどの時間を誰かから干渉されたり、評価を得たり、注目を集めるために動いていると思います。 まとめていうと承認欲求により動かされているということです。 他者から依存しない、自分の好奇心のままに動く時って本当の自由な瞬間なのかなと、だからこそ、束の間のひと時でも、自由の時間を持つことは、人生において非常に大切なことで、いくつになっても生きる価値を見出してくれるのではないでしょうか。この映画はそのことを強く感じさせてくれました。

 

 

また、四人組は70年間生きていく中で、子供の頃の気持ちや楽しむことを忘れていました。 しかし、ラスベガスでの生活を通して、四人組はどこか自分に嘘をついて生きていたことや、彼らの友情が強すぎるが故のいざこざを解決していきます。人生を幸せに生きるために、60年ぶりの挑戦に魅せられました! 年齢と関係のない破天荒な挑戦は、この映画を見る人全てを、笑いと感動に包み込むことは間違いなしです!  

 

まとめ

 素晴らしい豪華キャストでお届けされるこの映画は、本当に自由の詰まった映画。 年齢は、社会システムの中で、生きていくには非常に重要ですが、人生を楽しんでいるかなんて誰にも測ることはできないので、そういった意味でこの映画は、年齢関係なしで人生の楽しみ方、普遍的な友情や愛の大切さ、を全世界に教えてくれる映画ですね。 お爺さん4人組がいくつになっても人生を楽しめることはできるんだということを証明してくれる。いやあ、やっぱり爺さん達は最強でした!  

 

 

[人生が変わる映画】天使のくれた時間 

あなたならどちらの道を選びますか?

① 億ションの最上階で毎晩高級食を食べる大企業社長

② 愛するパートナーそして家族と郊外の一軒家で質素な生活を送る自動車セールスマン

間違いなく、私たちが追いかけているのは、前者の方かもしれない。 この映画が、それを教えてくれます。 本当に大切な生き方とは何か、幸せとは何か。  

 

作品紹介

  

ウォール街で成功し、豪華な暮らしをしていたジャック(ニコラス・ケイジ)はある日、突然、違う人生をおくっていた!目覚めるとそこは今まで見たことがない部屋。横には13年前に別れた恋人ケイト(ティア・レオーニ)が眠り、二人の子供のパパになっていた。 「その世界」でのジャックは現実とは全く違うタイヤセールスマンの平凡な夫。やがてジャックに、現実の世界へ戻る時が近づいてくるが…。

amazon prime videoより引用  

  

感想

 

この資本主義経済において、幸せの形がいつの間にか”お金”という紙切れによって決められている。他人より、優れたモノを持ち続け、時代の新しいモノを追いかけていく故に、私たちはモノを消費することに幸せを期待するようになる。 それは、本当に幸せなのだろうか。 愛するパートナーとの時間は何にも変えることができないのではないか。 この映画を観終わって感じた。 そして、このことは、私たちの人生で大切なものを教えてくれる。愛する人と過ごすことがどれだけ幸せなのかと。 ・ ・ ・ ニコラスケイジ演じる主人公ジャックは、13年前に、ある人生の選択をする。 その道を選んだことによって、彼は、NYの億ションに住む凄腕社長になることになる。 欲しいもの何でも手に入れることができた。 ある日突然目がさめると、13年前に別れた恋人と子供2人の4人家族で郊外の一軒家に住んでたのだ。そこには、ウォール街での金持ち生活とは全く違い、自動車セールスマンというサラリーマンの質素な生活が待っていた。 実は、ジャックは13年前に愛する恋人と別れ、仕事の研修を選んでいたのだ。これは、「もしあの時、その選択をしなかったら」という延長線上の世界だ。 彼は、突然の出来事に絶望するが、日に日に幸せを感じるようになる。 子供達が叫び立てる音で目を覚まし、近所の友人とボーリング大会を行い、愛する妻とダンスを踊る、そんなごく普通の当たり前の生活が心地よくなっていき、お金では決して買えない本当の幸せに気付き始める。 人生において大切なことは何か。お金に囚われて大切なことを見失っていないか。 過去の選択は本当に正しかったのか。愛する人との時間を捨てていないか。 いろんなことを考えさせられる映画だ。 結局、ジャックは、元の生活に戻ってしまい、過去を悔やむのだが、彼が望む世界は決まっていた。 本当に大切なものを見つけるために動き出した。

・ ・ ・

 

 

ある程度、裕福な生活ができ、何不自由しない生活であれば、それはそれで素晴らしい世界だろう。しかし、そこにたどり着くまでに犠牲にしたものは数多い人もいる。 そこには、本当に私たちが幸せになる選択もあったと考えると、人生の選択は本当に難しいですね。 人生において、正解はないが、幸せを感じる時間は、決してお金やモノでは消費することができないだろう。そう考えると、この資本主義で幸せに生きるためには、本当に幸せと感じる瞬間を追いかけ続けた方がいいのかもしれない。 この映画は、人生において幸せになるコツを教えてくれた。

 

まとめ

実は、この映画のエンディングロールですごい涙が溢れ出てきたんですよ。 筆者のこれまでの観てきた映画の中でもトップクラスに、人生を変えてくれる映画です。 改めて、人としての幸せを考えることができました。 この映画は、すごく人間の本質的な部分に触れながら、家族と過ごす幸せの形を教えてくれます。2001年の映画でも、永遠に語り継がれる映画だと思います。 筆者も愛するパートナーが欲しいものです。 この映画は、将来について考える意味では、本当に大切なことを教えてくれると思います。 誰にでも、選択するという人生の分岐点はあるはずです。あなたにとっての幸せをもう一度考えながら、選択してみて下さい。 もちろんこの映画は、絶対見ることをお勧めします。  

 

 

「わたしは、ダニエル・ブレイク」から感じること

I DANIEL BLAKE

この言葉が表すのは、人は人であり、それ以上それ以下でもないということ。 この映画は、私たちに大切なことを教えてくれる。 それは、哲学でも宗教でも心理学でもない。 人は、平等に生きる権利があるということだ。  

 

作品紹介

2016年・第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困という現実に直面しながらも助け合って生きる人びとの姿が描かれる。イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。

映画.com 作品情報より引用   

 

 

感想

主人公ダニエルブレイクは、心臓病を患い休職中の大工職人。 彼が、取る行動全てには、人の温かみを存分に感じることができました。 そして、ストーリーが進むに連れ、彼の魅力にいつの間にかハマっている自分がいました。 ・ ・ ・ この映画は、主人公のダニエルブレイク含め貧困者が中心となって、社会の不条理と必死に戦うストーリー。 彼らが求めている社会的弱者に対する支援制度には、役所という壁が存在している。 変化のない社会制度の中で、まるで機械のように働く役人たちの口癖は、「規則なので」という言葉。 唯一の救いをこの役所に求めてくる者たちが、国のシステムによって弾かれる。 税金を払い続ける市民が、同じ人間によって、救いの場(役所)から追い出される。 そして彼らは社会から見離され、生死を彷徨うほどに苦しむのである。 この映画が示すことは、機械化された変化のない社会システムの中でも、心無い社会や人間に見離されても、それでも愛すことを忘れてはいけないということ。 この映画は、隣人への愛を感じるシーンがいくつもある。ダニエルがそれを教えてくれる。 ダニエルブレイクは、理不尽な扱いを受けながらも、心臓病を抱えながらも、隣人を愛すということを決して忘れてはいない。彼の心は物凄い愛情で溢れてるのが、人としての温かみを感じさせてくれる。 ダニエル死後、隣人が語る以下のセリフは全てを物語り、まさに私たちが生きる現実を教えてくれる。 「ダニエルは決して貧しくはなかった。お金では買えないものを与えてくれた。」 それと、ダニエルが役所の壁にこんなことを描くシーンがある。 "I DANIEL BLAKE  Demand my appeol date before I starve and change the shite music on the Phones" このシーンは、映画の世界だけでなく、世の中の社会システムが如何に弱者を押し殺しているのかを訴えている。1人の行動は、きっと私たちに勇気を与えてくれるだろう。  

 

まとめ

”頑固な親父”と”隣人にはいつでも手を貸す”という二つの側面があったが、彼の頑固さも人への愛情からきている部分はすごく納得。 自分自身がどんなに苦しくなっても、人が他人へ向ける心というのは本来変わってはいけないものだと感じることができる映画です。それこそが、本当の”豊かな人間”なのかなと思いながら、筆者は余韻に浸りました。 終始、社会に対してやるせない気持ちは誰でもあると思いますが、その中でどうあるべきかを示してくれるのがこの映画です。ぜひ、ご自分の目で観てください。